10月27日 その日、神に会った…

 去る、10月27日。
 神奈川のヤマトアップルというゲームセンターで、
ビーマニUDX8thの大会が開催されるという情報を耳にした。
 このヤマトアップルで開かれるUDX大会は、毎回レベル
がすさまじいとのこと。
 是非、見とけ!そして感じろ!後悔はさせん!
 と、開催前からヒートアップ中の、メンバーのKさんに叩き
起こされて、日曜の午後にアップルまで強行ドライブ。
↑これは大会の告知。
 まず、予選で、Aコース「bit mania」か、Bコース「airfolw」の
どちらかをクジで選択。
 そこから上位に残ったものが、
Aコース…Monkey DanceとHalfway Of Promise
Bコース…Colors(Euro)と蒼い衝動、をそれぞれ演奏。
 そして、そこから上位8名が、トランスコースを演奏。
 そして、そこから上位3人が、各個人で相談した曲でオリジナル
コースを作り、そこでトップ3を決める。
 という流れでした。
↑アップル店内の様子。
ちょうど、あのオレンジの囲みの中で大会が
行われました。
 午後12時50分頃、アップル到着。
 今回の大会は、オレ自身は今まで行ったことがないため、
どんなプレイヤーが来るのかまったく知りません。
 とりあえず、広くてキレイな店内に好感を抱きつつ、イベント
コーナーへと向かう。
 そこには、すでに多数のプレイヤーがフリープレイとなった8thで、
もくもくと肩ならし中。
 へ〜、やっぱみんな上手だね〜。
 ん?
 壁に参加者の名簿がはってある…。
 どれどれ、知ってるプレイヤーでもいるかな〜。
 ………。
 ……。
 …。
 え?
 …シルバ!?
 シルバって、あの『SILV』さんのこと!?
 ネットランキングトップ独走中のお方じゃないですくわぁ!
 と、その時Kさんがオレの腕をたたく。
 「おい、シルバさんだぜ、あれ」
 !!!
 勢いよく振り返ったオレの目に飛び込んできたのは!
 …首からタオルをかけた長身のお兄さんでした…。
 …………。
 ……。
 …。
 なんか普通の人なんですけど…
 多少の不安と疑心をいただきつつも、とりあえず大会の予選
がスタートしたので、見晴らしのいい場所を陣取って、Kさんと
ふたりで観戦。
 予選は、まずレベルの低い曲で、かるくふるい分けるご様子。
 こういった簡単な曲では、スコアの開きが少ないため、上級
プレイヤーにとってはわりとイヤな課題だったりする。
 次々とプレイヤーが華麗な演奏を披露していくが、大会という
プレッシャーのためか、中には本調子が出ずに崩れていくプレ
イヤーの姿も。
 う〜ん、シビアだな。
 と、現実の厳しさを噛み締めてるところに店員の声が、
「え〜、次はシルバさん。 シルバさんお願いします」
 おっ、ついにシルバさんの登場か〜。
 クジをひいて…。
 出たコースは、B。
 airfolwだ。
 さて、いったいどんなプレイを見せてくれるのかな〜。
 …って、あれ?
 それまで騒然としてたギャラリーが、演奏が始まると「しん」と
静まりかえったぞ…。
 ………。
 ……。
 そして、演奏終了。
 シルバさん自身は、まったく調子が出てなかったようだが、
画面には『GOOD、BAD、POOR→ゼロ』のリザルト画面が…。
 おお!と湧き上がる店内!
 …すごい…。
 airfolwでGOODすら出ないなんて…。
 簡単な曲はスコアが開きにくいはずだが、シルバさんは予選を
ぶっちぎりのスコアで抜けていきました。
 思えば、その日の伝説はここから始まっていたのかもしれません。
 その後、大会は順調に進み、いよいよ3回戦目に突入。
 ここでは、エキスパートの「トランスコース」を演奏し、その点数で
勝敗を決めるらしい。
 曲目は、『V35→ALIEN WORLD→Foundation of our love→Attitude
→rainbow flyer』の順。
 ちなみに、点数の計算は、ピカグレ2点、グレイト1点、その他は
0点、という方式。
 ここまでくると、さすがにどのプレイヤーも人外な腕の持ち主ばかり。
 ちょっとしたゲーセンの大会なら、余裕で優勝ができるくらいの繊細な
指使い。
 しかし!
 だが、しかし!
 今回ばかりは相手が悪すぎた…。
 もはや疑う余地はない。
 このシルバさんは、あのSILVさんに間違いない!
 数々の強豪プレイヤーがその腕を発揮した後で、店員のアナウンスを
受け、ゆっくりと筐体に向かうシルバさん。
 それまで、携帯でメールをしてたり、床に座り込んでいたギャラリーも、
目の色を変えて、その演奏を見守った…。
 そして、5曲全てを終えた時、画面に映し出された結果は…。

 ………。
 ……。
 …。
 うそ…。
 ピカグレ率95%。 
 ちなみに参考までに書いておきますが、『譜面はランダム』です。
 この圧倒的なスコアを前に、ギャラリーの興奮も最高潮。
 こっちも、Kさんと一緒に狂喜。
 「すげぇー!おかしい!有りえねぇー!」
 と、本日何度目が解らないおたけびをあげてました。
↑じっとシルバさんのプレイを見守るギャラリー。
店員さんも言葉を失っていました。
↑大会3位の「ASA」さん。
 今大会では「アバ」と呼ばれてましたが、Kさんの
話しでは、ASAで間違いない、とのこと。
 1P側で演奏するプレイスタイルでした。
 そして、3回戦も無事に終わり、いよいよ上位3人がぶつかり合う、
決勝戦へ!
 ちなみに、上位に残ったプレイヤーは、
「ASA」さん、「7SE」さん、「SILV」さんの3人。

 決勝戦では、まず3人にスキな曲を選んでもらい、オリジナルコースを
作成。
 そのコースでスコアを競うらしい。
 まず、ASAさんの選曲。
 ギャラリーがわいわいと騒ぐ中、彼が1曲目にチョイスした曲目は…。
『Spica アナザー』
 …!!!!!!!
 まじっすかぁぁぁぁぁー!!!
 あの伝説の穴スピカを1曲目に!
 すげぇ!なんてイキなはからい!
 あぁ!すでにKさんは卒倒状態に!
 そして、興奮冷め遣らぬ中、続いて7SEさんの選曲。
 彼が選んだ曲目は…。
『WAR GAME アナザー』と『R5 アナザー』
 ぐぉぉぉぉ!
 なんたる選曲!
 ご存知だと思うが、エキスパートコースは、途中でオプションを変える
ことができない。
 そのため、WAR GAMEのような遅い曲と、R5のような速い曲を
同時に入れるのは、まさに自殺行為!
 にも関わらずですか!
 確固たる自信がなければ選べませんぞ、ダンナ!
 そしてそして、いよいよ本命のシルバさんの選曲。
 固唾を飲むプレイヤーの視線をあびながら、彼が選んだ曲目は…。
『Linus アナサー』と『V アナザー』
 …きたよ…。
 伝説のV穴だよ…。
 Linusに関しては、何かの作戦だろうか…。
 にしても、それ以上に恐ろしいのはV穴…。
 はたして勝算はあるのか…。
 そして、いよいよ決勝戦がスタートした!
↑大会2位の「7SE」さん。
 ちなみに「ななせ」と読みます。
 本当に楽しそうに演奏してる姿が印象的でした。
↑そして、大会優勝者の「シルバ」さん。
 スクラッチにすら魂を削って演奏するその姿は、
鬼気迫るものがありました。
 UDXをやってない時には、すごいやさしい顔の
お兄さんなんですけどね〜。
 にしても、背が高いので、台のある筐体ではやり
辛そうでした。
 結果に関しては、あえて多くは語るまい。
 数字としてビシっ!と結果が評価されるのが音ゲーのならわし。
 優勝したのは、当然のごとくシルバさん。
 なんと、2位の7SEさんと、300点もの大差をつけての優勝。
 しかも、シルバさん。
 あの並のプレイヤーなら、1曲目で閉店間違いなしのコースで、
ランダムを入れてさらりと全曲AAA。
 では、その結果をご覧いただこう、

 ちょっと、小さくて解り辛かったらゴメンなさい。
 上から、シルバ→7SE→ASAの順です。
 スコア1万超えてます…。
 何度も書きますが、このコースは、
「Spica→WAR GAME→R5→Linus→V」
 全てアナザーです。
 …本当にすごかったです。
 もちろん、2位の7SEさんも、3位のASAさんもすばらしかった
です。
 楽しい時間と感動を、本当にありがとうございました。
 おつかれさまです。
 
 その後、大会は閉幕し、あとはエキシビジョン!
 店員さんの提案で「xenon」を見よう!
 というコーナー(?)に突入しました!
 苦笑を浮かべつつ、筐体に向かうシルバさん。
 そして、まずは肩ならしなのか、1曲目に、
HS3、ランダム、ハードをかけて『Realアナザー』
 こちらをチョイス。
 その結果がこれ→(右図参照)

 ……………。
 …………。
 ………。
 …はい?
 19万…6…せん…8ぴゃく…9じゅう1てん?
 伝説は、まだ終わってませんでした…。
 
 その後、ピカ7を余裕でクリアさせて「桜」出現。
 しかし、さすがのシルバさんでもランダムのかかった桜を
倒すことはできませんでした。
 って、それでも17万点でAAだったから、すごすぎなん
ですけどね。
 けど、残念がるギャラリーに見かねたのか、店員さんから
さらなる提案が。
「じゃあ、ダブルプレイを2人で演奏して出しましょう」
 その手があったかぁー!
 というわけで、1PプレイヤーのASAさんとタッグを組んで、
再度桜へ!
 そして、みんなが祈る中、ついにAAAの文字が!(右図参照)
 うぉぉぉぉぉぉ!
 ついに!初めて見れたよ、生xenon!
 感動のあまり涙で画面がうまく見れなかったけど、今日は
来てよかった〜と、Kさんと一緒に満面の笑みで、xenonに
耳をかたむけてました。
 こうして、長かった一日は幕を下ろしました。
 Kさん、さそってくれてサンクス〜。
 神に会えて、その演奏を生で見られたことを、心から誇りに
思うよ。
 みなさん、どうもでした!
↑今大会で一番おかしかった画面かも。
Real穴でこの数字はないでしょ。
↑xenon出現の決定的瞬間。
くわ〜!リザルト画面の「ダルマ」もかっけー!