闘劇〜SUPER BATTLE OPERA〜
 去る03年3月24日(日)。
 天候、晴れ。
 気温、少し汗ばむ陽気。
 テンション、高め。
 その日、僕は、幕張メッセにいた。
 そう…、この日は格闘ゲームファンなら誰もが注目している
であろう、過去最高規模を誇る格闘大会…。
 その名も『闘劇』が開催される日だからだ!
 2日間にわたって行われるわけだが、昨日の1日目には、
残念ながら仕事という悲しい社会人の柵にはばまれ、見ること
ができなかった。
 しかし!その分、今日は一瞬たりとも試合を逃すことなく、
この目に焼き付けてやろう!
 ちなみに、昨日の大会では、
「ソウルキャリバー2」、「KOF'2002」、「カプエス2」
 の、計3タイトルが行われた。
 韓国プレイヤーが注目されてたKOFは、是非ともこの目で
その真価を見極めたかったのだが…。
 しょうがない、KOFは闘劇DVDが出るまで我慢するとしよう。
 そして、2日目である今日は、
「GGXX」、「スパUX」、「ストV3rd」、「VF4EVO」
 の、計4タイトル。
 GGXXはどうでもいいやってないので解らないが、他の3つは
対戦経験ありだし、VF4EVOにいたっては、最近PS2に移植された
ため、今一番やり込んでる格ゲー。
 達人たちの腕をしかと見届けるとしよう。
 この日のメンツは、僕とキャノンメンバーのKさん。
 そして、多重人格Sさんと、その友人の計4人。
 とりあえず、Kさんが駅でコンビニ弁当を食い始めたので、それが
終わるまで、しばしの間、新・豪血寺一族の話題で盛り上がる。
 結論として、新・豪血寺は、レイドラ2と略すことで意見がまとまり、
いざ試合会場へと向かう。
 しかし、周りには、ディズニーランドに行くには金がないため、幕張
の公園で子供を適当に遊ばせて安くすまそうと企んでる親子の姿
しか見うけられない…。
 本当に格闘大会なんかがやっているのか…。
 一抹の不安をいただきつつも、一歩一歩会場へと近付いていった。
 
 会場内に入ると、だだっぴろいフロアーの中に、ベンチで寝ている
テンション低めの若者と、闘劇と描かれたTシャツを着た兄ちゃんが
我々を迎えてくれた。
 臆することなく中へと踏み込み、受け付けへと向かう。
 そこで、闘劇のパンフレットを見つけて、ようやくここが目的の会場だと
確信した。
 入場チケット1枚1800円という値段を見て、さっそくKさんが
「高ぇーぼったくりだよ!」と、わめき始めたので何とか抑える。
 そして、明らかにうざったそうにこちらを眺める受付スタッフの姉ちゃん
に金を渡して、チケットとパンフレットを購入。
 さぁ、いよいよだ…。

↑日曜の幕張駅。 絶好の闘劇日和でした。
↑闘劇パンフ。
中には出場者の名簿などが掲載されてました。
↑これが入場チケット。
 ド〜ン!
 ここが闘劇の会場か!
 って、思ったより人がいない…。
 2chでは「死人が出ます」とか「タンカー用意」とかカキコされてたのに、
ちょっと残念。
 
 時刻は午後1時。
 入った時にはちょうどVF4とストVの予選が行われていた。
 どれ、どんな闘いが繰り広げられているのか…。
 階段を降りて、近くまでよってみることに。
 と、そこに試合の実況アナウンサーの声が耳に飛びこんできた。
「あ〜と、ゴットハンドの大将ウメハラがついに引きずりだされた!」
 あんですと〜!!
 いきなり、本命かよ!
 入場早々、いきなりの大勝負に、思わずモニターへ走る。
 …………。
 ………。
 …。
 試合の内容は、あえて多くは語るまい…。
 ただ、敗れたウメハラにも敬意を表したいし、勝利したプレイヤーにも
喝采をおくりたい。
 …これが全国レベル。
 いきなりの展開に動揺しつつも、奥の方ではVF4が行われていた
ため、多重人格Sさんたちと別れてKさんと共に、会場の奥へと足を
進めた。
 と、そこには試合の流れを示すトーナメント表が張り出されていた。
 だいたいの試合は終わっていたので、どこが勝ち残ったのか、調べて
みることに。
 …………。
 ………。
 ……。
 え?
 三闘士が1回戦敗退…!?
 あぅ!?ちび太とセガールと東京メガネのメンツが初戦で姿を消した
というのか!?
 そんな…、決勝まで残ることを前提にしてたから、午後から見にきたと
いうのに…。
 さっきのウメハラといい、どうやら闘劇には魔物が住んでいるようだ…。
 ただいまの時刻は夜7時。
 あれから時間は流れて、2日にわたって開催された闘劇は
無事に幕をおろした。
 試合の様子などを詳しくレポートしようと思ったが、あえて
やめておく。
 なぜなら、あの試合を文章で表現しきるには、僕のボキャブラリー
ではとても足りないからだ。
 DVD版の発売も決定したそうだし、さっそく次の日にムービーが
アップされてたので、方法はどうであれ、是非ともご覧になってもらい
たい。
 特に、スパUX。
 あれよりも強いガイルとは、一生出会えないと信じているよ。
 そして、決勝でのセリフ。
「負ける要素は無い」→相手選手「返す言葉もありません」
 は、名ゼリフとして心にしまっておくよ。
 そして、何気に好きだった実況アナウンサー。
「ソニックを数えろぉぉー!」
 は、DIOの
「オレは人間をやめるぞ、ジョジョーッ!」
 と、同じランキングに加えておきます。
 最高でした。

 そして、それぞれ帰路についたわけだが、みんなの顔には
疲れは見えない。
 それもそのハズ。
 あんな魂を削るような試合を見せられて、何も感じない格ゲー
プレイヤーはいない。
 その後、新宿の西スポで、それぞれ思い思いのゲームをプレイ。
 時刻は夜10時を過ぎてるというのに、みんな夢中で対戦して
ました。
 
 こういった格闘ゲームの大会を見に行ったのは久しぶりだったけど、
やっぱり達人たちのプレイというのは、いろんな意味で刺激になると
実感。
 闘劇を開催してくれたスタッフと、参加した全ての格闘家に心から
感謝したいです。
 みなさん、おつかれ様でした。
↑場内の様子。
巨大モニターの他にも、ギャラリー用に
テレビがいくつも設置されていました。
↑トーナメント表。
ヒデオ(ウルフ)まで初戦で敗れており、
Kさんがえらくへこんでました。
↑決勝リーグの様子。
ただ、途中で照明がまぶしいとクレームが…。